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当たり前に存在する目の前のことが「かつての…」と呼ばれる日はそう遠くない。全てのものは時間の経過により遅かれ早かれ形を失い、いずれは未来の遺物となる。巨大な丸が無音で回転しながら何もかもを飲み込んでいくシーンをイメージしては意味を見出せなくなるも、時間という無形物の集積に対する愛おしさは年々膨らむばかりである。過去の出来事は記憶を介してズレたりブレたりしながら絡まり重なり、今を複雑にかたちづくる。他者の記録の断片やストロークを頼りに、具象と抽象間の往来を繰り返し再構築の末現れる新しい形は、意識した途端、既に背後にいるこの瞬間そのものと重なってみえる。一方向に真っ直ぐ伸びる線の先、将来、形なき遺跡となろう儚く脆い剥き出しの時間層を、確かに存在した証として、ここに描き留めておきたい。

    Emerging Vision Kansai

    2025年6月28日 - 2025年7月27日 (会期中無休)

    開廊時間 10:00 – 19:00 

    ― 関西から世界へ ―

    ギャルリーためなが大阪ではEXPO2025大阪・関西万博開催を機に、関西と接点があり、関西のアートシーンを牽引する14人の作家による展覧会「Emerging Vision Kansai」を2025年6月28日(土)から7月27日(日)まで開催いたします。本展では当画廊大阪店で初お披露目の作家が多数集結。関西出身作家はもとより、関西の芸術大学で学んだ新進気鋭の作家から関西の芸術大学で教鞭をとるなどベテラン作家まで、洋画、日本画、具象、抽象、テクニックを問わず、14人の作家が描いた渾身の力作、約35作品を一堂に展観いたします。
    是非この機会に、関西の現代アートをご堪能いただき、お気に入りの作家を見つけてはいかがでしょうか。
    皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。

    【出展作家】
    小川泰弘、川上幸子、木下友梨香、菅原健彦、田口涼一、竹内昌二、田中梢
    中村ケンゴ、樋口新、水野悠衣、村田奈生子、山﨑愛彦、山本大也、吉田眞理子

    ギャルリーためなが OSAKA

    大阪府大阪市中央区城見1-4-1
    ホテルニューオータニ大阪 1F

    https://www.tamenaga.com/ja/exhibition/6475/

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